気仙大工頑張れ! [建築への思い]
あまり政治向きのことはこちらのブログで書かないようにしよう。熱くなっちゃうし・・・
と思っていたのですが、私的にこの事態はどうしても見逃せません!!
いつもお邪魔しているキリギリスさんの掲示板でこんな記事を教えていただいたので
転記させていただきます。すみません・・・私ではこれだけまとめられないので・・・
岩手日報『伝統工法コスト急騰 耐震審査厳格化が影響 気仙大工ら、法改正求める』
全文はこちらから http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20071026_3
耐震偽装問題を受けて施行された改正建築基準法に対し、伝統工法を守る「気仙大工」から抗議の声が上がっている。
(ちなみに「気仙大工」の「気仙」とは、岩手県南東部の地方名で、昔から腕の良い大工を多く輩出していることで有名。登り梁・ヌキ・クサビ・込み栓などを多様する伝統的な軸組み工法による頑丈な家を建ててきました。気仙出身の大工さんたちは全国で活躍しているそうです。)
気仙大工らが受け継ぐ軸組み工法は、木材を組み合わせて「かご」のような構造とし、地震の力を分散させて家を守るのが特徴。
一方、住宅メーカーなどでは接合部を金物で固め、斜めに補強材を入れる「筋交い工法」が主流。家を守る発想が「柔」と「剛」とで大きく違う。
「耐震審査は、筋交い工法では、基準の仕様通りの金物を使えば比較的簡素に済むが、軸組み工法はマンションなど大規模建築と同じ計算方法で受ける必要がある。
改正法は審査を大幅に厳格化。一般住宅の場合、筋交い工法では審査経費などが合計22万円、期間が一週間で済むのに対し、軸組み工法は約125万円、70日間もかかるという。
安さを売りにする住宅メーカーが県内にも進出し、価格競争が激化する中、零細工務店が多い気仙大工にとって影響は大きい。
同市の大工は、「審査で100万円も差があったら、現実的に伝統建物を選ぶ施主はゼロだ」と憤る。
同じく住田町の建築士も、「気仙大工は百年持つ家造りを目指し、現実に幾多の災害を乗り越えてきた。現場を無視した欠陥法律が日本の建築文化を葬ろうとしている」と話す。
こうした声に対し、国土交通省建築指導課の課長補佐は、「安全確保が最重要であり、現段階で伝統工法の審査を見直す考えはない」としている。
『愛国心とかを教育基本法に組み込もうとしているくせに
一番、伝統文化をないがしろにしているのはあんた達じゃないか』
とはげしく怒ってしまい。風邪の疲れも吹っ飛んでしまいました。
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木造建築の危機「4号特例廃止」(大工さんは何故黙っているの?・建築基準法改正・木造在来工法・伝統工法) 書く書くと記事の予告はしつつも、この話題は気が重く、なかなか書き出すことが出来ませんでした。 私の直接の仕事は瓦という一建材メーカーに過ぎず、認識の間違っている点もあろうかとは思いま…[続く]
書く書くと記事の予告はしつつも、この話題は気が重く、なかなか書き出すことが出来ませんでした。 私の直接の仕事は瓦という一建材メーカーに過ぎず、認識の間違っている点もあろうかとは思いますが、勇気をふるって記事にします。 今年6月20日の建築基準法の改正で、国土交通省の失…[続く]







余談ですが、昨日出張で、気仙沼(宮城県-三陸海岸沿いで岩手県に囲まれています)に行っていました。
さて、今回の建築基準法改正に関して、ハウスメーカーは最終的に自分たちの利益に成るとの判断か?何も語らず、地場の大工工務店の声は全く聞こえず、設計関係の方達の声のみが聞こえてくる印象でした。
私が思うに、最終的に一番影響を受けるのが地場の中小規模の大工・工務店のような気がして、友人の大工何人かにどう思うか?話を聞きました。
しかし、少なくとも私の友人の大工はいずれも、元請けになることの気概を失っていて、リフォーム仕事に特化やハウスメーカーの手間仕事の下請け化してしまっていて、これほど仕事に影響乗るはずの「建築基準法改正」についても諦め感からか?ほとんど関心を持っておらず、情報もほとんど持っていないのが実情でした。
(自分のBLOGの記事にしたいと思っていますが、まとまった時間が取れず、まだ書くことが出来ていません)
中小の大工・工務店について、そんな印象を持っていましたので、今回の記事を嬉しく思いました。
(この人達の建てる建物が、和瓦の載る家になる場合が多いので、何とかバックアップしたいです)
by たいせい (2007-10-27 09:06)
>この人達の建てる建物が、和瓦の載る家になる場合が多いので、何とかバックアップしたいです
私にはブログに記事を載せることぐらいしか出来ませんが、
たいせいさんがこう言ってくださったので、それだけでも書いた甲斐があります。
有難うございます。
by しゃくとりむし (2007-10-27 19:00)
しゃくとりむしさん
(在来木造軸組み工法と違う)伝統木造工法は大変です。
「限界耐力計算」を用いないと確認を取れないのは確かです。
それでなければ金物をかなり多量にもちいる必要があります。
他にも色々細かな仕様規定を満足させなければなりません。
ただ確認申請費用が22万円が125万円にはなりません。
「限界耐力計算」による設計料も入っているのでしょう。
木造「限界耐力計算」が出来る建築士を探すのは大変でしょう。
もちろん私も出来ません。
by sei-kita (2007-10-30 21:55)
sei-kitaさん
>ただ確認申請費用が22万円が125万円にはなりません。
>「限界耐力計算」による設計料も入っているのでしょう。
私もやたらに高いなとは思っていたのですが、これでなぞが解けました。
有難うございます。
>木造「限界耐力計算」が出来る建築士を探すのは大変でしょう。
私、「限界耐力計算」という言葉も知りませんでした。
ネットで検索していろいろな資料を読んでも、難しくて完全に理解は出来ませんでした。(泣)
ただこちらのホームページを読んだ感触で、
http://members.e-omi.ne.jp/carpenter/genkai.htm
大雑把に言うと、建物の剛性だけではなく柔軟性(免震)も考慮に入れて
出来る計算方法なのかな?
と思ったのですが・・・それでいいのでしょうか。
だとすると、とても難しいということは理解できます。
やわらかさを数値化するというだけでも難しそうなのに、
構造が木という均質な性能を保証しにくい素材だとなると、
構造設計の費用がそれだけかかることもうなずけますね。
設計費用をダンピングするのではなく、伝統的な技術を守るという
見地から政治的な解決がなされる事に期待したいと思います。
by しゃくとりむし (2007-10-31 09:37)
改正法の問題を取り上げていただきありがとうございます。
金額のみが先行されており、「日本建築センター」の2重確認、ヒヤリングなどは誰も計算されておらず。ヒヤリングに東京まで出張は設計者の自腹ですか、まして東北・北海道・九州の設計者にとって大変な金額だと記事が書いておりません。そして、表立った金額のみに目を奪われ一連の流れは、手数料のことしか眼中になく変な方向です。
>確かに「手数料」は22万円前後ですが(確認書作成は筋違工法より手間が何倍も掛かりますそれは計算外ですか?)全部依頼者の負担になるのです。
>伝統工法提出には次のことの「経費」タダで行うのですか、「限界耐力計算」も「液状化証明」などを証明する費用も合算しています。「液状化」の証明なんて、町の設計者の範囲を超えており、証明するだけでうん十ないしうん百万円と予想します。(だれも建築する場所のボーリング調査のデータはないのです。それなのに液状化の証明もありますがこれは如何すんですか。)
ただ、金額の125万円のみ論じるのであれば、安いのに越したことはないのです。
そのためにも、筋違工法にプラスで出先の建築主事のみに出来ないのかということです。
実際、設計者は法律がわかっても、実際どのように「仕口・ほぞ」の作り方のカゲンまでは、大工より判らないはずです。
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九州・伝統工法設計者が計算したことを公開します。
「アツモノこりてナマスを吹く」がぴったりです。
計算偽装を見破るのは非常に困難です。判定機関を設け、マンションなどの高い建物を、2重のチェックをするのは、正しいことです。
日本の建築行政は、筋交いや2×4やログハウスには関心が深かったのですが、日本の伝統建築の住宅は消え去るものと認識したのか、今まで無視してきました。H12年にやはり伝統建築住宅もきちんと認識すべきと基準をもうけられました。(伝統構法の限界耐力計算)伝統建築住宅も認知されたのです。
しかし、今度の基準法改正で、日本の伝統建築住宅をその高い建物と同じジャンルに入れたので判定機関送りになったのです。そうすれば、高い建物と同じお金・同じ審査時間・同じ審査内容となります。
つまり、日本の伝統建築住宅の建築基準のハードルが越えられない高さになってしまいました。
皆さんは。基準が厳しくなるのは良いことだと思うかもしれません。
例えばインフルエンザにかかった時、町医者に見てもらえば1日に100人ぐらい診てもらいます。大学病院のICUにはいれば、1日に一人しか診れません。
インフルエンザは「大学病院のICU」で診ることという法律になったのです。
筋交いの家との比較
筋交いの住宅――――伝統構法の家
審査期間 ・・・・・・・・7日――― 70日
審査費用 ・・・・・・・・2万円―― 25万円
書類の枚数・・・・・・・・ 約15枚――約100枚
書類作製の費用・・・・・ 約20万円 ―約100万円
以上が伝統構造法に関することで、話題にはなっていません。
by NO NAME (2007-11-11 15:14)
先ほど投稿者です
by 気仙大工 (2007-11-11 15:19)
気仙大工さん
>改正法の問題を取り上げていただきありがとうございます。
こちらこそ生の声をお聞きできてうれしいです。
思った以上に大変なことになっているんですね。
気仙大工さんのおっしゃる『金額ではない部分』というのが、
業務の上では大変な負担になっているのということがわかりました。
私には記事を書くくらいのことしか出来ませんが、応援しています。
コメント有難うございました。
by しゃくとりむし (2007-11-11 23:55)